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質素な調味料理論

まずは「質素な献立の基本理論」から読んでもらうことで、調味料はどんなものを揃えて、どのように使えばいいのも見えてきます。

目次

基本となる10個の調味料

調味料は揃えすぎないことがポイントです。

合わせ調味料や料理の素など、時短になる調味料があったほうが調理はラクになると思われがちですが、たぶんそんなことはありません。

基本となる調味料だけを持ち、それらを合わせて調理すること。

そのほうが選択肢に悩むこともなく、むしろ料理はラクになるものです。

基本となる調味料10個
  1. 塩(粗塩のほうが汎用性が高い)
  2. 砂糖(三温糖やきび糖などの茶色いもの)
  3. ブラックペッパー
  4. 味噌・醤油
  5. 白だし
  6. 顆粒コンソメ
  7. オリーブオイル
  8. 米油
  9. ごま油

塩と砂糖が味のベースになります。

そして、和風なら味噌か醤油を、ダシ感がほしいときは白だしを、洋風ならコンソメを、さっぱりさせたいときはお酢を、スパイシーにしたいときはブラックペッパーを、という感じ。

オイルは万能な米油と、洋風を作るときやサラダのドレッシングにもなるオリーブオイル、中華系を作るときのごま油。これだけあればいいです。

考え方次第ですが、僕は「酒とみりん」はなくてもいいと思います。酒は水と塩で代用し、みりんは砂糖で代用します。

みりんのほうが自然な甘みで、体にもいいです。ですが料理の幅を考えると、甘みがほしいときは少量の砂糖を使うほうがトータルバランスはいいと思っています。

あると料理が楽しくなる調味料

以下の調味料は必要不可欠ではないですが、あると料理が楽しくなると思います。

あると料理が楽しくなる調味料
  1. 小麦粉
  2. 一味やチリペッパー
  3. 生の生姜と、生のにんにく
  4. マヨネーズ
  5. ケチャップ

粉ものは、小麦粉だけあればいいと思います。調理で使う分には、片栗粉も小麦粉も同じようなものです。

辛味が好きな人はチリパウダーがあるといいです。

生姜とにんにくに関しては、チューブは全くの別なので、生のものを買ってスライスするなり、すりおろすなりしたほうが、料理は間違いなくおいしくなります。

最後に、マヨネーズとケチャップ。こちらもなくてもいいですが、代用するのが難しいので、やっぱりあると普段の料理も味変がしやすくなります。

あるものでアレンジする合わせ調味料

基本となる調味料と、あると楽しい調味料を組み合わせることで、合わせ調味料を作ることができます。

完璧を求めすぎず、だいたい近い味になれば、家庭料理としては必要十分だと思います。

自分で調味料を合わせることで、塩分や砂糖の量をコントロールしやすく、コストだって当然下がります。できれば調味料は増やさず、あるものを合わせる。

それでも作れない料理があれば、「そもそも家では作らない」と割り切る方が、実はラクだったりもします。

揚げ物は惣菜と決めてしまったり、たまに食べたいものは外食にしたりなど。

普段の家庭料理はとにかくシンプルに作るほうがいいと思います。

ストックしておきたい乾物

普段の質素な作り置きのおかずは、「乾き物」が旨味のカギを握っています。

調味料から旨味を足すのではなく、旨味&具材として乾物を料理に加えることで、簡単に、そしておいしくヘルシーな料理を作ることができます。

しかも、乾き物にはほぼ賞味期限がないので、大容量で買ってストックしておくこともできます。

ストックしておきたい乾物
  1. かつお節(花がつおでOK)
  2. 乾燥昆布
  3. 乾燥わかめ
  4. サクラエビ
  5. カタクチイワシ
  6. 切り干し大根
  7. 干ししいたけ
  8. 乾燥ひじき
  9. 高野豆腐
  10. 春雨

最初からすべてを揃える必要はないので、とりあえずは、「かつお節、乾燥昆布、乾燥わかめ、サクラエビ」くらいから始めるのがおすすめです。

かつお節はレンジで1分加熱して手で揉むと、粉末のダシになってどんな料理にも入れられます。

乾燥昆布はハサミで切って具材としてそのまま料理に入れるとおいしく、サクラエビも同じような感じです。

乾燥わかめはお湯を注ぐだけの簡易汁物の具材にしたり、お湯で戻して常備菜の具材にもできます。

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